2020.07.20 [ コラム ]
今がチャンス! 補助金を利用して「空き家リノベ」をしよう!
みなさんは“空き家リノベ”をご存知でしょうか?
空き家リノベとはその名の通り空き家をリノベーションして住むこと。
自治体の中にはこの空き家のリノベーションを推進しているところがあります。
その一つである北九州市では、空き家リノベの費用について最大50万円(子育て世帯)の補助をおこなっており、今が絶好のチャンスです。
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このコラムでは、そんな注目の空き家リノベについてご説明いたします。
なんで今、“空き家リノベ”なの?
では、なぜ今この空き家リノベが注目されているのでしょうか。
これには大きく「空き家の抑制」、「耐震性の向上」、「エコ工事や子育て・バリアフリー工事への対応」の3つの理由があります。
1つ目は「空き家の抑制」です。
空き家問題は不動産の賃貸を行っている方はもちろん、自治体にとっても非常に大変な問題です。
住む人がいなくなって空き家になってしまった家は、掃除やメンテナンスがされないため建物の傷みが早くなります。
また、空き家に野良猫やネズミのような動物が入り込んでいたり、空き家だからと浮浪者やホームレスに不法侵入されたりすることもあります。
空き家が犯罪の温床になることもあるため、自治体にとっても誰も住んでいない家を減らすことが重要なのです。
空き家になる原因に、設備や建物が古く住みづらくなってしまうことや、間取りが現代の生活様式に合わないことがありました。
そのため、空き家をリノベーションすることで入居しやすくしようというのがこの取り組みなのです。
2つ目は「耐震性の向上」です。
新築の場合はしっかりとしていますが、古くなった空き家は耐震工事が十分にされていないことも少なくありません。
これらの空き家は地震が起こった場合に倒壊してしまう恐れがあり、非常に問題となります。
そのため、空き家リノベと同時にこの耐震工事を行うことで、非耐震構造の空き家を減らそうと考えているのです。
3つ目は「エコ工事や子育て・バリアフリー工事への対応」です。
先程述べたように空き家は設備が古く、現代で求められている省エネ設備や密閉性、断熱構造が十分でなかったり、また非バリアフリーの段差が多い構造になっていたりします。
このような物件から、空き家リノベによって現代でも魅力のある設備を備える物件にすることも目的の一つです。
間取りの変更や手すりの設置など、子供から高齢者まで住みやすい良質な物件をリノベーションによって実現することができます。
このように空き家リノベは、厄介者である空き家を削減することと、人が住みたくなる価値のある物件を増やすことを同時に叶えることができる方法なのです。
「空き家リノベ補助」の種類と条件
北九州市では上記のようにリノベーションによって空き家問題を解決するため、2020年5月18日から「空き家リノベ補助」を実施しています。
では、この空き家リノベ補助にはどのような種類があり、空き家リノベ補助を利用するにはどのような条件が必要でしょうか。
まず前提として、空き家リノベ補助は空き家をリノベーションして居住する費用を補助してくれる補助金制度です。
そのため、すでに住んでいる家をリノベーションしたい方については対象になりませんのでご注意ください。
ただし物件購入や賃貸から1年以内であれば申し込みが可能です。
(空き家リノベ済み物件の購入の場合は、2020年4月1日以降の購入が対象となります)
「空き家リノベ補助」の対象になる空き家は、昭和56年6月1日以降に工事着手した耐震性能のある空き家、または、それ以前に建てられた耐震性が確認できた空き家や、これからリノベーションとともに耐震改修工事を行う空き家となります。
また、リノベーションとともに耐震改修工事を行う場合は、「北九州市住宅・建築物耐震改修工事費等補助事業」の補助金を併用することが可能です。(最大100万円、補助率4/5)
次に取得方法については「先に空き家を取得してリノベする」と「すでにリノベした空き家を取得する」の2パターンの方法があります。
取得した空き家をリノベーションする場合は、売家はもちろん、親族から相続や生前贈与を受けた空き家も対象となります。
空き家になっている古い家を譲り受けてしまったけれど…とお困りの方にも空き家リノベはぴったりなのです。
すでに空き家リノベされた物件を購入する場合、北九州市が指定した不動産業者(買取再販事業者)からの購入が必要になります。
最後に、補助対象となるリノベーション項目についてです。
空き家リノベ補助で補助金対象となる工事には条件があり、主に「エコ工事」と「子育て・高齢化対応工事」があります。
1)エコ工事
・断熱工事(窓などの開口部、屋根、天井、外壁、床)
・エコ住宅設備設置工事(節水トイレ・節湯水栓、高効率給湯器、太陽光利用システム)
・浴室断熱を伴うユニットバス
2)子育て・高齢化対応工事
・バリアフリー化工事:屋内段差解消、手すり設置
・ヒートショック対策工事:浴室・脱衣所暖房機器設置、床暖房機器設置
・家事負担軽減設備設置工事(ビルトイン食洗機、レンジフード、自動調理対応コンロ、宅配ボックス)
・子育て対応改修工事(対面型・アイランド型キッチン改修、間取りや広さの変更)
また、基本の空き家リノベ補助金額は最大30万円(対象金額の1/3)ですが、
申請者が39歳以下の若者世帯、または18歳未満の子供がいるまたは妊娠中の子育て世帯の場合、
空き家リノベ補助金額は最大50万円(対象金額の1/3)に増加します。
また若者・子育て世帯と同居、または4km以内に近居する親世帯も同じ条件で申請が可能です。
さらに若者・子育て世帯では、対象のリノベーション項目以外の空き家リノベ工事(外壁や壁紙の張替えなど)も対象費に含めることができます。
これは北九州市が若者・子育て世代の居住を推進しているためです。
同様に、北九州市外からの転入世帯で一定条件を満たす若年世帯には「住むなら北九州 定住・移住推進事業」として、物件購入費について最大50万円(世帯人員1人あたり15万円)の補助金が利用できます。
他地域から北九州市へ移住を考えている若い世代には、空き家リノベ物件の購入が更にお得になるのです。
「空き家リノベ補助」の申し込み方法
では、空き家リノベ補助を申し込むにはどうすればいいのでしょうか。
まず空き家リノベ補助の対象になる物件によって申し込み時期が違います。
●空き家を取得してからリノベーションを行う人
1)リノベーション工事の内容や見積もりを市内業者と行います。
※耐震工事についての補助金に申し込む場合は、”工事契約締結前”に申請する必要がありますのでご注意ください。
2)北九州市へ事前申し込みを”工事着手前”までに行います。(電子申請)
・物件の工事着手日がわかる書類(建物確認済証、検査済証など)
・物件の取得日がわかる書類(登記事項証明書、売買/賃貸契約書など)
・工事内容がわかる書類(見積書など)
申込内容に問題がなければ、北九州市よりメールで補助金申請可の連絡があります。
3)リノベーション工事
工事写真が必要になりますので、工事中に撮影します。
補助対象箇所の工事着手前・工事後の写真を撮影します。断熱工事など、見えなくなってしまう場合は施工中の写真を撮ります。
段差解消工事の場合は、段差の高さがわかるようにして撮影が必要です。
4)”工事完了後20日以内”に補助金交付申請(実績報告)を書類申請で行います。(最終提出期限は2021年2月26日)
必要書類はホームページまたはチラシでご確認ください。
5)補助金交付決定通知が北九州市から届いたら、交付請求を行います。
6)北九州市から補助金が入金されます。(5)から約1ヶ月程度)
●リノベーション済空き家を購入する人
1)対象の業者(買取再販事業者)から空き家リノベ物件を購入します。
※売買契約日が2020年4月1日以降であるものが対象です。
2)売買契約後”1年以内”に北九州市へ事前申し込みを行います。(電子申請)
・物件の工事着手日がわかる書類(建物確認済証、検査済証など)
・物件の取得日がわかる書類(登記事項証明書、売買/賃貸契約書など)
・物件取得金額がわかる書類(見積書など)
申込内容に問題がなければ、北九州市よりメールで補助金申請可の連絡があります。
3)”事前通知メールから20日以内”に補助金交付申請(実績報告)を書類申請で行います。(最終提出期限は2021年2月26日)
必要書類はホームページまたはチラシでご確認ください。
4)補助金交付決定通知が北九州市から届いたら、交付請求を行います。
5)北九州市から補助金が入金されます。(4)から約1ヶ月程度)
なお、2)事前申請は先着順で現在行われています。
空き家リノベ補助を利用したい方、検討している方はぜひお早めにご相談ください。
「空き家リノベ補助」を利用するならディックへ!
北九州市のディックはリノベーション工事はもちろん、中古マンションなどリノベーション済物件の取り扱いも行っている会社です。
空き家リノベ補助についてのお問い合わせも受け付けております。
相続や生前譲渡で空き家を取得した方や、空き家物件を購入された方のご相談も大歓迎です。
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