2021.09.27 [ コラム ]
新築と中古、今買うならどっち?中古物件がおすすめな理由
「新築と中古どちらを購入するか」という問題は、住宅購入を考えている人にとって大きなテーマの1つ。
どちらも一長一短あり、一概に「これがいい」とは言い切れないところがあります。
新築か中古か?の選択は「求める条件やそれぞれのライフスタイルによる」というのが結論になってしまうのですが、この記事ではあえて中古物件の購入をおすすめしています。
今回の記事では、新築と中古のメリット・デメリットを踏まえながら、なぜ中古物件の購入がおすすめなのかを解説。
最後に、失敗しない中古物件の選び方も紹介していきます。
新築か中古で迷っている方、すでに中古物件の購入を決めたという方も、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
迷ったら中古物件がおすすめな理由
夢のマイホームと言ったら、新築のきれいなお家を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし最近では、中古物件を購入して費用を抑えながら、まるで新築のようなマイホームを手に入れている人も多くいるのです。
さらに補助金や住宅ローン制度も整えられ、国も中古物件の購入を後押ししているのがわかります。
ひと昔前の「新築至上主義」の市場から、リサイクルやリユースといった考えの中古住宅購入の流れがきているのがわかりますよね。
こういった観点からみても、今は中古物件の購入がおすすめです。
とはいえ、新築と中古にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
人によっては中古物件が合わない人もいるかもしれません。
購入を決める前に、メリットとデメリットをまずはチェックしておきましょう。
新築のメリット・デメリット
まずは新築のメリット・デメリットについてまとめました。
下記の表をご覧ください。
新築のメリット
新築のメリットは何といっても「新しい」こと。
物件の美観はもちろん、「まだ誰も住んだことがない」まっさらな空間は魅力ですよね。
さらに新築であれば、床暖房やタンクレストイレ、食洗器など最新の設備が完備されていることも。
中古と違って、購入後の10年間は、修繕費用がかかることも少ないでしょう。
また、新築の場合は住宅ローン控除や固定資産税の税制優遇を受けられる点もメリットの1つです。
新築のデメリット
一方、デメリットとしてはやはり価格が割高になる点です。
新築価格には物件自体の価格のほかに、広告費などの販売費用も上乗せされています。
そのため価格は割高なのに対し、一度でも人の手にわたるとそれだけで資産価値がガクンと下がってしまうのです。
さらに新築だとエリアが限られていることも。
利便性の高い人気エリアはすでに多くの物件が立ち並んでいます。
したがって、新築物件は限られたエリアから選択しなければならない場合が多いのです。
また新築(特に注文住宅)は、実際に建ててみないと、完成するまで仕上がりがわかりません。
実際の日当たりや眺望がわからないといった点も不安要素になり得ます。
●資金に余裕のある人
●郊外でも気にならない人
中古のメリット・デメリット
続いて中古物件購入のメリット・デメリットを紹介します。
以下の表にまとめました。
中古物件のメリット
中古物件の購入メリットは、やはり価格を大きく抑えられるという点です。
新築物件の購入価格の相場は、約3,000万~4,000万。
一方で中古物件の価格は、新築の2分の1程度まで抑えられることもあります。
つまり1,500万~3,000万ほどに抑えて、余剰資金をリノベーション費用に充てることもできるのです。
中古物件は購入後の修繕費用がかかりますが、リノベーションで刷新することでこのデメリットはほぼ解消できますね。
また、中古物件の場合は事前に内見ができ、周辺の環境も事前にチェックができるので安心です。
最近では、国も中古物件の購入を促しており、購入やリノベーションに使える補助金・税制優遇も活用できるのもメリットです。
中古物件のデメリット
中古物件のデメリットとしては、やはり中古であることから「建物・設備が古い」「耐震基準を満たしていない物件がある」といった点が挙げられます。
こういった設備を新しくしたり、耐震工事をすることで思ったよりコストがかかってしまった、というケースも。
場合によってはリノベーションできない構造の物件もあるので、購入時は確認が必要です。
また中古物件の購入の場合、住宅ローンの審査が厳しくなるという点もデメリットといえるでしょう。
住宅ローンの審査では、購入する物件も審査の対象になります。
古い物件の場合は、新築に比べて価値が下がっているため、担保評価額も下がってしまうことが多いのです。
そのため、借入可能金額が低くなる可能性があります。
●リノベーションで自由な設計がしたい
●利便性のある立地も考慮したい
新築と中古を比較
最後に両方のデメリットを比較してみました。
こうしてみると中古物件のデメリットの方が多く見えますね。
しかし耐震基準や設備に関しては、前述したようにリノベーションをすることでほぼ解消されます。
修繕費用は確かにかかりますが、そもそも物件の価格が安いため、購入価格にリノベーション費用を上乗せしても新築よりも安いことの方が多いのです。
確かに住宅ローンの審査も厳しい傾向にありますが、購入時に築年数などをしっかり確認することで、借入額減少のリスクを減らすことができます。
最近では、中古物件購入とリノベーション費用をまとめて借り入れできる住宅ローンもでてきました。
こういった住宅ローンを利用して借入額を大きく設定し、手続きの2度手間を防ぐこともできます。
中古物件のデメリットはいくらでも改善の余地があり、リノベーションをすることで新築のような住まいを実現できるのです。
「新築にこだわりたい」「他人が生活していた物件には抵抗がある」といった方はやはり新築がいいでしょう。
しかしながら、コストや自由度、近年の市場動向の観点からも、中古物件の購入は新築よりもおすすめです。
失敗しない中古物件の選び方とは?
中古物件はおすすめと紹介してきました。
しかし「どんな中古物件でもいい」ということではありません。
場合によっては、選んだ中古物件次第でデメリットが多くなってしまうことも。
中古物件選びでチェックしておきたいポイントをまとめました。
築年数が30年以上は要注意
さきほども述べたように、中古物件購入時の住宅ローンは審査が難しい傾向にあります。
物件が審査の対象になり、この審査に築年数が大きくかかわってくるのです。
特に築年数が30年以上経っている物件は注意が必要。
金融機関によっては申し込み時に「築年数が30年以内のものに限る」という条件を設けている場合もあります。
物件選びの際は、築年数の確認が重要です。
1981年以前の建物は耐震基準を確認
ポイントの2つ目は、耐震基準の確認です。
1981年に耐震基準の大きな見直しがありました。
そのため、それ以前に作られた建物は今の耐震基準を満たしていない可能性があるのです。
中古物件を購入する場合は、ホームインスペクションを受けることをおすすめします。
ホームインスペクションとは、住宅診断のこと。
建物状況の調査で欠陥がないか事前に調査ができます。
立地のいい中古物件を選ぶ
中古物件は新築と比較して、立地の選びやすさがメリット。
駅近の利便性のいいエリアから、閑静な郊外エリアまでありますが、中古物件の購入の際はなるべく駅近10分圏内の物件がおすすめです。
なぜなら駅から10分圏内であれば、資産価値が急激に落ちることもないからです。
駅近以外でも、再開発が行われてる街や文教地区(教育施設が多く集まっている地区)なども人気が高く、資産価値は落ちづらいのでおすすめ。
将来の資産価値を保つためにも、中古物件のエリア選びは重要です。
住宅ローン控除の条件を確認
住宅ローン控除の適用可能条件も確認すべきポイントです。
適用可能条件の1つに以下の項目があります。
「家屋が建築された日からその取得の日までの期間が20年以下であること」
そのため、築年数が20年以上経っている物件は要注意です。
ただし、新耐震基準に適合していれば対象となります。
この条件が満たされないと、住宅ローン控除が受けられませんので中古住宅を選ぶ際は必ず確認してください。
リノベーション向きの物件であるか
中古物件を購入して、その後リノベーションする人も多いかと思います。
そのため、リノベーションをする予定の方は「リノベーション向きの物件なのか」についても確認しておくべきです。
物件の構造によっては、希望のリノベーションができない可能性も。
柱や梁(はり)の組み合わせによっては、間取りの変更が難しいこともあるのです。
内見の際に、リノベーションの向き・不向きをチェックしておきましょう。
▼詳しくはこちらの記事をチェック
まとめ
新築と中古物件は、メリット・デメリットを考えた上でも中古物件の購入がおすすめです。
中古物件と言えば、古い住宅のイメージが強いかもしれませんが、リノベーションすることで新築のような住まいに生まれ変わります。
新築購入よりもコストが抑えられる上、補助金制度を利用してさらなる節約も可能です。
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