2023.11.01 [ コラム ]
【ちょっと待って!】リノベーション済の物件を買おうとしている方へ
リノベーションは主に「リノベーション済みの中古物件を購入する場合」と、「中古物件を購入してリノベーションする場合」とがあります。
それぞれメリット・デメリットがあり、一人ひとりの価値観や状況、家族構成などによって向き不向きもあります。購入してから後悔しないように、即決する前にそれぞれ把握しておくことが大切です。
本記事では「リノベーション済中古物件」と「中古物件を購入してリノベーション」のメリット・デメリットをご紹介。どちらのタイプが向いているのか、購入前の判断材料の1つとしてぜひ参考にしてみてください。
目次
リノベーション済中古物件とは?
リノベーション済中古物件は、すでにリノベーションが完了している中古物件です。主に不動産会社などが中古マンションや中古戸建てを買い取ってリノベーションし、販売しています。いわゆる再販物件と呼ばれ、見た目は新築のようにきれいな内装をしています。
リノベーション済中古物件を購入するメリット
リノベーション済中古物件は、中古でありながらまるで新築のような内装をしており、おしゃれなデザインが魅力的です。他にも購入するメリットとして、次のようなものが挙げられます。
新築購入よりも低価格で購入できる
中古物件であるため、新築を購入するよりも比較的安価で手に入ることがメリットです。またリノベーション済みであるため、工事費用や追加費用はかからず、すでに販売価格が明確に決まっています。ローンの手続きもスムーズに済むでしょう。
事前に内装やデザインに納得した上で購入できる
すでに完成している物件のため、事前に内装やデザインを確認でき、納得したうえで購入を決定できます。リノベーション工事の失敗や、理想のデザインとの乖離が生じることもありません。
工事不要ですぐに入居できる
工事の期間をスキップして、すぐに入居が可能です。中古物件を購入してリノベーションする場合だと、物件の購入・リノベーションプランやデザインの打ち合わせ・リノベーション工事、という多くのプロセスがあります。しかしリノベーション済みであれば、おおむね3ヵ月程度ですぐに新居での生活がスタートできるでしょう。
瑕疵担保責任が付いてくる
不動産会社などからリノベ済み物件を購入する場合「瑕疵担保責任」という保証が付いてきます。万が一なんらかの欠陥があった場合は、2年間は無料で修繕してもらえる保証です。ただし、個人からリノベ済み物件を購入した場合は、2〜3ヵ月間程度の保証になります。
リノベーション済中古物件を購入するデメリット
一方で、リノベーション済中古物件を購入する場合のデメリットもいくつかあります。購入を検討する際は、必ず確認が必要です。
自分好みのデザイン・間取りが選べない
すでにリノベーション済みであるため、自分好みのこだわりのデザインや、ライフスタイルに合った間取りは選べません。多くの方に馴染む標準的な作りであり、良くも悪くもユニークさには欠ける仕様となっていることが多いでしょう。結果、実際に住み始めてライフスタイルに合わない、機能が不十分などの問題が浮上するケースがあります。
配管や電気配線などの施工がされているか不明瞭
リノベーション済中古物件は見た目は新築同様ですが、見えない配管や電気配線などの工事が、しっかりなされているかは不明瞭です。たとえ意図的に手を抜かれていたとしても、完成後には見えなくなってしまいます。
のちに追加で工事が必要になるかもしれないため、見えないところもしっかり施工されているか要確認です。
周辺環境や立地に期待できない
リノベーション済中古物件の立地や物件の選択肢には限りがあります。立地や周辺環境を含めて理想の中古物件を探す場合と異なるため、立地のよさはある程度妥協せざるを得ません。
いざ生活をスタートしてみたら立地条件が悪かったり、周辺環境が合わなかったりとする場合があります。
中古物件を購入してリノベーションするメリット
これまでリノベーション済中古物件のメリット・デメリットを紹介しました。
では、中古物件を購入してリノベーションする場合はどうでしょうか。中古を買って自分好みにリノベーションするのは、最もスタンダードな方法です。新築や注文住宅を購入するよりも、リーズナブルに物件が手に入ります。
リノベ済物件と比べてどのようなメリットがあるのか比較してみましょう。
条件に合った立地や周辺環境を選べる
一から中古物件を探して購入する場合、立地や周辺環境の選択肢が豊富で、条件に合った場所を選びやすいメリットがあります。新築やリノベ済物件の場合は、駅チカなど利便性のあるエリアでは見つけにくいのが難点です。中古物件を購入してリノベーションするのであれば、マンション・戸建て問わず条件に合った場所で物件探しが可能となります。
ライフスタイルに合ったデザインができる
すでにリノベされた物件では、標準的な設備やデザインにとどまってしまいます。中古物件を購入してからのリノベーションであれば、それぞれのライフスタイルに合わせてデザインや間取りを変更できます。自由度が高いためこだわりの住まいの実現が可能です。
建物の老朽化部分を事前に確認できる
リノベーションをする際はデザイン性だけでなく、物件の耐久性なども含めて、耐震工事もおこないます。事前に劣化している配管や電気配線なども一新できるため、その後も安心して生活がスタートできます。
予算に合わせてリノベーションできる
自由度が高く柔軟に変更できるのがリノベーションのメリットです。予算に応じて工事内容の調整ができます。予算が厳しければ問題ない範囲で設備のグレードを少し下げるなど工夫することで、費用を抑えることも可能です。
中古物件を購入してリノベーションするデメリット
一方でデメリットとしては、手間や時間がかかるといった点が挙げられます。
中古物件探しや購入の時間がかかる
中古物件探しや購入に至るまで、時間と手間がかかります。特にリノベーションに適した中古物件探しは、リノベーションを成功させるためにも重要であり、時間をかけてベストな物件を探さなければなりません。その後もさまざまなプロセスがあり、リノベーションが完成するまで時間を要します。
プランやデザインの打ち合わせが面倒
中古物件を購入してリノベーションする場合、担当者との打ち合わせに多くの時間を割くことになるはずです。納得がいかなければプランを練り直し、何度もすり合わせをおこなわなければなりません。
リノベーション工事中は入居できない
リノベーションは内容によりますが、工事期間が数ヶ月間に及びます。その間は購入した中古住宅に入居できないため、仮住まいが必要になるでしょう。早く入居したい場合には不向きになります。
リノベーション済物件と中古を買ってリノベーション、結局どっちがいいの?
リノベーション済物件と中古を買ってリノベーションは、それぞれメリット・デメリットがあります。「どちらがよいのか」の答えは、その人の考え方や状況によって異なることは前提ですが「中古を買ってリノベーション」の方が、時間と手間をかけた分、満足度が高く将来後悔することも少ない印象です。
リノベ済物件では選択肢(物件数、立地、間取りなど)が限られます。それらが自身で選べる「中古を買ってリノベーション」は、自由度が圧倒的に違います。たしかにあらかじめ決められているリノベ済物件は、手続きがスピーディーで簡易的です。しかし長く住むことを考えたら、リノベ済物件で妥協するよりも、利便性や周辺環境、快適な間取り、好みのテイストなど、とことんこだわった「中古を買ってリノベーション」の方が満足度が高いのではないでしょうか。
いずれにしても向き不向きがあるため、しっかり比較検討して決めることがおすすめです。
リノベーション済物件が向いている人
リノベーション済物件が向いている人は、次のような方です。
・デザインにはあまりこだわりがない
・時間や手間をかけたくない
・早く入居したい
・いずれ賃貸や売却を考えている
中古物件を購入してリノベーションが向いている人
中古物件を購入してリノベーションが向いている人は、次のような方です。
・人生の大きな買い物で妥協したくない
・立地にもこだわりたい
・ライフスタイルに合ったデザインや間取りを決めたい
・物件探しや打ち合わせなど家づくりのプロセスを楽しめる
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