2023.07.01 [ コラム ]
完成予想図「イメージパース」を活用しよう!失敗しないリノベーション
リノベーションをおこなう際、間取りや完成後のイメージを確認する図面として、平面図や立体図などを作成します。そのなかでも株式会社ディックでは「イメージパース」と呼ばれるより具体的な完成予想図を作成して、お客さまとすり合わせをおこなっています。
イメージパースを作成することで、よくあるリノベーションの失敗を防ぐことにもつながるのです。今回はこの「イメージパース」について、活用するメリットや実際に使われた事例を合わせてご紹介します。
目次
完成予想図を描くイメージパースとは?
イメージパースとは、リノベーションの完成予想図をイラストや3DCGを用いて立体的に再現することです。施行プランを練る段階で作成し、素材の質感や色味などを具体的に形にできるため、お客さまとの正確な認識合わせにも役立ちます。
イメージパースには、主に外観パースと内観パースの2つがあります。
外観パース
外観パースは、外から建物の完成予想図のことで、主に戸建てのリノベーションで用いられます。戸建ての場合は建物だけでなく、外の庭や周辺環境も細かく再現されます。
内観パース
内観パースは、建物の中の完成予想図のことです。特にキッチンやリビングのメインとなる空間のイメージとして用いられます。空間の奥行きや家具の配置なども具体的に確認できます。
リノベーションの間取りや設計でよくある失敗
お洒落なリノベーション事例はたくさんありますが、中には「失敗してしまった」という声もあります。特に間取りや設計で失敗してしまうと、のちに修正することは困難ですので注意したいところです。
ここでは、リノベーションの間取りや設計に係る、主な失敗事例3つをご紹介します。
収納スペースが少なかった
デザインにこだわり過ぎて、十分な収納スペースを確保できていなかったというケースはよくあります。最初は問題なかったとしても、生活していくうちに物が増えていく可能性も考えておかなければなりません。もともとのスペースが限られている場合は、階段下やベッド下などのデッドスペースを収納として活用するなど工夫する必要があるでしょう。
新しい家具を置くスペースがなかった
建物をリノベーションすると、部屋のスタイルに合わせて家具も新調したくなるものです。しかしここでよくある問題が、新しい家具を置くスペースを確保できていなかったというケースです。施工プランを立てる段階で、間取りや壁の素材だけでなく、家具の配置や大きさも事前に決めておくとよいでしょう。図面を用いて施工業者とすり合わせする際は「このくらいの大きさのソファを置きたい」「将来を考えて大きめのテーブルを設置したい」など、具体的に話しておくのがベストです。
空気循環や通気性に配慮できていなかった
意外な落とし穴として、部屋の空気循環や通気性を考えていなかった、というケースもあります。デザインや機能性だけでなく、窓の設置や断熱、空調も快適に過ごすために大切なポイントです。窓が多すぎて西日が厳しい、窓が少なすぎて日中も部屋が暗い、通気性がなくて空気がこもってしまうなど、さまざまな問題が生じてしまいます。
予算が足りなくなると、目立たない部分はつい削ってしまいがちになるものです。しかしのちに後悔しないように、予算と優先順位を考えたうえで、施工業者に相談するのがベストです。
リノベーションのイメージパースで失敗を回避!活用するメリット
「もっとこうすればよかった」と後悔しないためにも、イメージパースの活用は有効な手段です。
リノベーションにおける、イメージパースを活用するメリットを紹介します。
希望のリノベーションの認識ズレを防げる
リノベーションで絶対に避けたいのは、お客さまと担当者の認識のズレです。うまくすり合わせができていないと、希望のリノベーションは実現しません。平面的な間取りの図面だけだと、なかなか完成図のイメージがしづらく、どこかで認識の相違が生じてしまうことがあります。
イメージパースでより具体的に完成予想図を描くことで、施工プランも立てやすくなり、認識のズレを防げます。お客さまの要望や提案に対しても、スムーズに修正や作り直しができるので、納得のいくまで現実的なシュミレーションができ、失敗を回避できるでしょう。
素材や家具の色の選定の際に具体的に比較できる
色の選定の際にも、イメージパースの活用は有効です。例えば「壁紙の色を無難な白にするか、それとも水色にするか」などで、色の選定に迷ったとき。このような場合、すぐに色違いのイメージパースを作成して具体的に比較ができます。実際に家具を配置したり素材を変えてみたりして、どの色がデザインに合っているか見比べることができます。イメージパースの活用によって、素材や色選びにおいて「やっぱり〇〇にしておけばよかった」という失敗を回避できるはずです。
家具のサイズ・奥行き・配置も事前に確認できる
イメージパースは、平面的な間取りだけでなく家具のサイズ・奥行き・配置も事前に確認ができます。「このソファの大きさだと導線がキツい」「ここに配置すると圧迫感がある」など、現実的な空間のレイアウトができるのです。よくある失敗で紹介した「新しい家具を置くスペースがなかった」という失敗事例も回避できます。
イメージパースを活用したリノベーション事例
ここでは、実際に使われたイメージパースと完成後のリノベーション事例をご紹介します。どのくらい忠実に再現できているかチェックしてみてください。
ピンクが可愛らしいイメージの店舗(新装工事)
〈イメージパース〉
〈完成後〉
こちらの事例は、店舗の新装工事(設計・施工)です。
全体の可愛らしいデザインや家具の配置まで、イメージパース通りにしっかり施工されています。
植物を取り入れたボタニカルスタイル
〈イメージパース〉
〈リノベーション後〉
植物を暮らしの中に取り入れた、心癒されるボタニカルスタイル。
樺無垢材フローリング、木質を活かした針葉樹材の間仕切り壁(クリア塗装で手垢がつきにくい配慮)、窓上の飾り棚など、グリーンとのコントラストを考え、木素材をふんだんに使用しています。
イメージ通り、ナチュラルな空間のリノベーションを実現しました。
ヴィンテージ感のあるブルックリンスタイル
〈イメージパース〉
〈リノベーション後〉
100年以上経過したアメリカの納屋などから採取されたUS 古材を棚や壁カウンターなどにふんだんに使い、オトナカッコイイ空間を創りました。
一部壁には木毛セメント板やブリックタイルを使用し、床にはワイルドな無垢材やモルタルを使用するなど素材感にもこだわっています。
イメージパース通りのヴィンテージ感たっぷりのお洒落空間を実現しました。
白を基調にしたアパルトマンスタイル
〈イメージパース〉
〈リノベーション後〉
壁のモールディングやわざとぽってりとした厚みをつけた塗装、ロートアイアンなどでパリのアパルトマンの雰囲気を造り込みました。
床には白っぽい無垢材のフローリングを使用し、壁は白ベースに。また、ウォークインクローゼットや壁の飾り棚も大きく取り、収納面にも気を遣っています。アイディア次第で様々な使い方のできるオリジナル性の高い空間に仕上がりました。
まとめ
イメージパースは、お客さまにリノベーションの完成予想図をより視覚的に伝えられる便利なツールです。認識のズレを防ぎ、リノベーションでよくある失敗も回避できます。リノベーションの仕上がりが具体的に確認でき、不安が少なく施工プランを立てられます。
株式会社ディックでは、イメージパースを活用したリノベーションを承っています。プロのデザイナーがご希望とご予算に合わせて、壁紙や床材・タイルなどの質感・色味を選定し、イメージパースを作成します。「リノベーションで失敗したくない」「デザインや色にもこだわりたい」とお考えの方は、イメージパースを活用したリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
無料相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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参考:リノベーションとは?リフォームとの違いやリノベーション設計のポイントについて解説! | SketchUp Pro Japan
★★★北九州市のこだわりリノベーション・リフォームなら★★★
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