2017.11.10 [ コラム ]
コラム5:中古マンションのリノベのメリット・デメリット2
さて、前回中古マンションをリノベーションするメリットについて書きましたが、デメリットについてもお話ししておきます。
リノベーションのデメリット
デメリット1:設計に制限がかかる点
マンションのリノベーションで設計変更できない部分として、共有区分箇所があります。所有者は、自身の専有区分は自由に変更できますが、共有区分である窓のサッシ・玄関扉・バルコニー等は基本的に変更することができません。(大規模改修等でマンション全体が共有区分を改修することはあります。)
また配管などの構造的な問題で、浴室やトイレ位置など変更できない場合もあります。
同様に、構造を支えている壁面は撤去できないこともあり、何をどこまで改修できるのかは、物件によって見極める必要があります。
ただし、専有区分に面した玄関扉内部を塗装することや、配管的に可能であればキッチンの向きや位置を変えるなどは可能です。
ディックでは、物件検討時からご相談いただければ現地に同行して、改修可能の範囲を一緒に検討することもしております。
デメリット2:建物の耐久性が気になる
中古物件ですので、当然、新築より築年数が経っています。また、リノベーションに向いた物件として元の価格を抑えたものとなると、築年数が20~30年以上など古いものが多くなります。
この建物自体の老朽化には、マンション入居者全員で積み立てている修繕積立金等で一定期間ごとに大規模改修が行われます。
専有部分でいえば、普段目にしないパイプシャフト(配管が通るスペース)など、どうなっているかは不安ですね。
ディックではリノベーションの際、専有部分の配管設備等は交換または基準に沿った形での洗浄を行い、新築と同等に引き上げるようにして安心を築いています。
デメリット3:リフォームローンは金利が高い場合も。
以前は、中古物件の購入後リノベーションを行う場合、物件価格以外には住宅ローンが適用できず、リノベーションには金利が高くて返済期間が短い「リフォームローン」しか使えないことが多かったのです。
しかし近年、住宅金融支援機構も住宅購入+リノベーションをする際に、性能向上(省エネルギー性・耐震性、バリアフリー性等のうち一定の条件を満たしたリフォーム)を満たしたものであれば、借入金利を一定期間引き下げる「フラット35リノベ」を制度として扱い始めるなど、以前よりリノベーションに対する資金的なバックアップ体制が整ってきました。そのため、以前よりハードルが随分下がってきています。
ちなみに北九州近辺で「フラット35リノベ」を取り扱っている金融機関は、西日本シティ銀行、北九州銀行、福岡ひびき信用金庫などです(H29年8月現在)
適用されるリノベーション条件や、申込期間の期限、予算金額の上限など、いろいろな諸条件がありますので、ご利用を考えられている方は、物件購入計画の段階からご相談いただくとよりスムーズに進みます。
以上、2回に分けて、色々なメリット・デメリットを書いてきましたが、私たちディックは、これらを把握した上で、お客様がよりよい住まいと暮らしを手に入れられるよう、ご一緒に考え施工してまいります。