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2022.06.29 [ コラム ]

ラーメン構造と壁式構造の違い、リノベーションにおすすめなのは?

 

「ラーメン構造と壁式構造の違いは?」

「リノベーションするならどちらがおすすめ?」

「見分け方はあるの?」

 

今回はこういった疑問にお答えします。

建物の構造には、大きく分けて「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。

それぞれの違いやメリット・デメリットがあり、リノベーションをする場合にも向き・不向きがあります。中古物件でリノベーションをご検討中の方は、物件選びの参考にしてみてください。

 

 

ラーメン構造とは?

 

 

 

ラーメン構造は、柱と梁を枠組みとして構成された建築物の構造のことを指します。「ラーメン」という言葉は、ドイツ語の「Rahmen」が語源で、枠という意味があります。

 

主に高層マンションや公共施設などによく用いられる構造です。壁式構造よりも大きな空間の間取りを再現することに長けています。

 

しかし、構造上柱や梁が室内に張り出してしまうことも多々あります。ただし逆梁工法といった工事を行うことで、この出っ張りを解消することが可能です。

 

 

壁式構造とは?

 

 

壁式構造は、耐力壁と呼ばれる壁で構成された建築物の構造のことです。梁や柱の出っ張りやデッドスペースがなく、空間のレイアウトがしやすいのが特徴です。

 

主に中低層(5階建て程度)の建築物に用いられます。壁式構造は高さがあると、耐震強度が保てない特徴があり、基本的には階層は5階以下に制限されています。

 

 

ラーメン構造と壁式構造の違い・比較

 

 

ラーメン構造と壁式構造は、構造的な違いに伴い耐震性・防音・コストなどに違いがあります。またリノベーションに欠かせない、間取り変更の自由度も違うため、リノベーションを前提に中古物件を購入する場合は、構造の違いにも着目してみましょう。

 

以下の表に、両者の違いを比較してまとめました。

 

  ラーメン構造 壁式構造
特徴 柱と梁で支える構造 壁で支える構造
耐震性
防音
コスト
間取り変更の自由度

 

 

耐震性


耐震性においては、壁式構造に軍配が上がります。強固な耐力壁で支えられており、適用される物件も中低層の建築物なので、耐震性がもともと高い傾向にあります。ラーメン構造も、一部に壁を取り入れることで耐震補強が可能です。物件には耐震基準が設けられているため、この基準を満たしているか確認することも大切です。

 

 

防音


防音の観点からみても、厚い壁で構成された壁式構造が優れています。ちょっとした雑音や生活音が気になる方は、建築物の構造もチェックして物件を選んでみてください。ただし最近のマンションでは、ラーメン構造でも十分な防音や遮音効果を持っていることもあります。

 

 

コスト


コスト面において、ラーメン構造の方が壁式構造よりもコストがかかる傾向です。柱や梁が不要な壁式構造は、比較的工事費用が抑えられます。ラーメン構造の柱や梁のでっぱりを解消する追加工事を行うと、さらにコストが重なることになります。

 

 

間取り変更の自由度


 

ここまで壁式構造が、耐震性・防音・コスト面において優れていましたが、間取り変更の自由度の観点から考えると、ラーメン構造が優れています。

 

壁をぶちぬいて2部屋を1つの空間にしたり、壁を取り外して移動させたりといった自由な間取り変更は、ラーメン構造ならではです。壁が支えになっている壁式構造では、壊せる壁にかなり制限があり、リノベーションには不向きといえます。

 

 

ラーメン構造のメリット

 

 

ラーメン構造と壁式構造の違いについて紹介してきましたが、それぞれのメリット・デメリットをここで整理してまとめます。それぞれ一長一短があるため、把握した上で物件選びの参考にしてみてください。

 

まずラーメン構造のメリットは以下のとおりです。

 

・選べる物件が多い

・広い空間の間取りができる

・間取り変更の自由度が高い

 

壁式構造は5階以下の物件でしか選択肢がないのに対し、ラーメン構造は、高層マンションなど幅広い物件の選択肢があります。マンションに住むのであれば、景色が望める高い階に住みたいものです。壁式構造に絞って物件を探すとなると、選択肢が狭まってしまう可能性があります。

 

また、ラーメン構造は耐力壁がないため、広い空間を演出できます。室内に光を取り込む大きな窓を設置するなど自由度も高いのがメリットです。

 

何よりリノベーションをするのであれば、間取り変更の自由度が高いラーメン構造が適しているといえます。

 

 

ラーメン構造のデメリット

 

 

一方で、ラーメン構造のデメリットは以下のとおりです。

 

・レイアウトがしにくい

・耐震性・防音・コストにおいては不利

 

前述したとおり、ラーメン構造は柱や梁が室内に張り出してしまうことがあります。そのため、家具配置やレイアウトがしにくい難点があります。工事をすることで、柱や梁を解消できますが、当然ながら工事費用がかさみます。ラーメン構造の物件の場合は、梁や柱なども加味したうえでレイアウトを考える必要があるでしょう。

 

また耐震性・防音・コスト面は壁式構造が優れています。 といってもラーメン構造でも十分な耐震性と防音を備えている物件もあります。耐震性や防音が十分であるか、事前に確認してみてください。

 

 

壁式構造のメリット

 

 

 

続いて、壁式構造のメリット・デメリットを紹介します。

まず壁式構造のメリットは、以下のようなものが挙げられます。

 

・柱や梁がなくすっきりしている

・震性と防音性が優れている

 

壁式構造は、強固な壁で支えているため柱や梁がなく、レイアウトもしやすいすっきりした空間がメリットです。デッドスペースも少ないので、空間を存分に利用できます。

 

さらに耐震性と防音性に優れているのも大きなメリット。地震大国日本において、建築物の耐震性は重要です。壁式構造の建築物であれば安心です。

 

 

壁式構造のデメリット

 

 

一方、壁式構造のデメリットは以下のようなものが挙げられます。

 

・リノベーションには不向き

・高層の物件は選べない

・窓やドアの大きさに制限がある

 

壁式構造は、間取り変更の自由度が低く、リノベーションに不向きである場合があります。この壁は壊せるのか、間取り変更は可能なのか、事前に確認しておかないと、思い通りのリノベーションは実現しません。

 

また高層の物件にはあまり用いられない構造なので、選択肢は自ずと、中低層の物件になります。

 

さらに、耐力壁でしっかり耐震強度を保つ観点から、窓やドアの大きさ・場所・個数に制限があります。採光のための窓の取り付けや、サイズの変更なども難しいでしょう。

 

 

ラーメン構造と壁式構造の見分け方

 

 

特徴やメリット・デメリットを紹介しましたが、いざ物件選びとなると、どのように見分けたらよいのかわからなくなります。物件情報に、構造の情報が載っていることはあまりありません。

構造の見分け方のポイントは次の2つです。

 

 

ポイント1:建物の階数を確認


壁式構造は、通常6階以上の建物には適していません。したがって、5階以下の建物は壁式構造。6階以上の建物はラーメン構造である可能性が高いことになります。

 

まずは建物の階数で見分けをつけてみてください。

 

 

ポイント2:間取り図や実際の室内を確認


ラーメン構造は構造上、柱や梁が張り出していることが多いと述べました。間取り図に、柱や梁が記載されている場合もあります。

 

また実際に内見したときに、天井に梁がでていたり、室内に柱があったりします。間取り図や実際の内見で判断できるでしょう。

 

 

ポイント3:混用構造に注意


混用構造とは、1つの建築物に2つの構造種別が用いられている構造のことを指します。中でも、ラーメン構造と壁式構造が混用されている物件には注意が必要です。

 

この混用構造は耐震性が低く、耐震基準を満たしていないと判断されます。住宅ローン審査にも通らず、将来の資産価値の観点からもおすすめできません。

 

混用構造は、古い建物に多くみられます。古い物件で見分けがつけられない場合は、専門家やリノベーション会社に同行してもらい判断してもらうのがよいでしょう。

 

 

まとめ

 

 

建物にはラーメン構造と壁式構造があり、それぞれ一長一短があります。物件選びの際は、値段や立地以外に、構造にも着目してみてください。特にリノベーションをする予定の方は、希望の間取り変更ができるのか確認しておくことが大切です。

 

理想のリノベーションを実現するためにも、物件選びは重要です。リノベーションに適した物件選びのポイントは、多岐にわたります。

 

ご自身で判断がつかない、アドバイスがほしいという方は、物件探しの段階からリノベーション会社に相談するのも1つの方法です。

 

中古物件でリノベーションをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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