2021.12.23 [ コラム ]
【中古×リノベ】マンションと戸建て買うならどっち?メリット・デメリット解説
「マンションか戸建て、どっちを買うべきか決められない」
中古住宅を買ってリノベーションしたい、という人の悩みの1つでもあります。
一生に一度の大きな買い物。
ここは慎重に比較して決めたいですよね。
「資産価値があるのはどっち?」
「それぞれのメリット・デメリットは?」
「どちらがリノベーションに向いている?」
今回はこういった疑問にお答えします。
「中古物件×リノベ」を検討中の方のために、マンションと戸建てのメリット・デメリットを比較、解説していきます。
本記事は、中古のマンションと戸建ての比較になります。
中古か新築かで迷っている方は、先にこちらの記事をチェックしてみてください。
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目次
【マンションと戸建て】資産価値があるのはどっち?
資産価値の観点からみると、実は中古戸建ての方が価値が高いといえます。
なぜなら戸建てに含まれる土地の価値は、時間が経っても減価されないためです。
当然ながら建物の価値は時間の経過と共に下がっていきます。
マンションの資産価値は新築でも約50年でゼロに、戸建ての資産価値(建物)は、約25年でゼロになると言われています。
これを聞くとマンションの方が資産価値が下がりにくく、リスクがないように感じられますよね。
しかしながら戸建てには、価値が下がりにくい「土地代」が含まれています。
土地が含まれる戸建ての方が、長い目でみるとその価値が逆転し、結果としてマンションより資産価値が高くなると言えるのです。
マンションは時間の経過と共に、確実に価値が下がっていく一方ですが、土地が含まれる戸建ての価値は残り続けることになります。
特に中古物件の場合は、すでに築年数が経っていることから、資産価値が逆転する時間も短く、その後はさらに差が開いていくと言えるでしょう。
【マンションと戸建て】購入のメリット・デメリット
長期的にみるとマンションより戸建ての方が資産価値が高い(高くなる)という結果になりました。
とはいえ資産価値のほかにも、それぞれのメリット・デメリットが付きもの。
ここでは中古のマンションと戸建てを比較した、メリット・デメリットを紹介していきます。
中古マンション購入のメリット・デメリット
まずは中古マンションのメリット・デメリットをまとめました。
下記の表をご覧ください。
●中古マンション購入のメリット
マンションのメリットは、まず管理や清掃がいき届いている点です。
ロビーやエレベーターなどの共有部分は、日々管理・清掃が行われています。
わずらわしい外回りのメンテナンスもなく、居住者の負担は少なく快適に過ごせます。
適切な管理のもと、マンションの資産価値は下がりにくいというのもメリットといえるでしょう。
一般的にオートロックや管理人の常駐など、防犯対策がしっかりされていることがほとんど。
鍵1つで出入りができる身軽さも魅力です。
さらに戸建てと比較しても物件の選択肢が豊富で、駅チカのような利便性の高い立地を選ぶこともできます。
●中古マンション購入のデメリット
中古マンションは、上下階・左右に別の居住スペースが隣接しているため、騒音トラブルになりやすい点がまず挙げられます。
特に中古マンションの場合は、生活音や足音がしやすい物件も多い傾向です。
またマンションだと横のつながりが少なく、居住者同士の付き合いが希薄になりがちに。
「近所付き合いがないから楽」という考えも中にはありますが、震災や緊急事態時に協力し合える関係性の構築は重要です。
誰が隣に住んでいるのか知らないといった人も多く、マンション内の関係性が疎かになってしまうことが考えられます。
さらに戸建てと大きく違う点として、管理費・修繕費があります。
しっかり管理することで資産価値は下がりにくく、一概にデメリットとはいえませんが、やはり費用が伴います。
加えて車があれば駐車場代もかかり、すべて含めると平均月3万前後。
このようにマンションの場合は、管理費・修繕費・駐車場代の負担がかかります。
中古戸建て購入のメリット・デメリット
続いて中古の戸建てのメリット・デメリットです。
下記の表にまとめました。
●中古戸建て購入のメリット
やはり戸建てのメリットは、その広さです。
部屋数も多いため、子供部屋や夫婦の寝室、仕事部屋なども確保できるでしょう。
家族間でプライバシーに配慮した生活ができるのは利点です。
戸建ての場合、上下階がないため騒音トラブルも少なくなります。
子供がいる家庭や犬の鳴き声など、マンションほど気を遣わずのびのびと生活できるのは魅力です。
隣近所とのつながりも強く、震災や緊急事態時に助け合えるコミュニティーが作りやすくなっています。
またマンションと違って、管理費・修繕費・駐車場代は発生しません。
建物のメンテナンスは自分の裁量で行える自由度があります。
家のすぐ近くに駐車場も確保でき、家を出てすぐに車に乗り込める気軽さも戸建てならではですね。
●中古戸建て購入のデメリット
一方、中古戸建てのデメリットとしてまず挙げられるのは、立地の選択肢が少ないという点です。
駅チカの10分圏内には、マンションが立ち並んでいることがほとんど。
利便性のある立地に、戸建て住宅は少ない傾向にあります。
また建物や庭は定期的な自己管理が欠かせません。
修繕や清掃など自分の裁量で自由にできる反面、それが負担となり、管理を怠ると資産価値もさらに早く下がってしまいます。
さらにマンションに比べるとセキュリティ面も脆弱といえます。
玄関ドアに限らず、外出時は勝手口や窓の施錠が必須です。
空き巣の被害に遭う確率も、戸建ての方が圧倒的に高くなってしまいます。
当然ながら管理人もいないため、留守中の防犯対策はしっかりしておく必要があります。
【マンションと戸建て】リノベーションするならどっち?
中古の戸建て・マンションにはそれぞれメリット・デメリットがあり、好みやライフスタイルによって選ぶ必要がありそうです。
では、「リノベーションをするなら」で考えると、戸建てとマンションどちらが向いているでしょうか。
先に結論を言ってしまうと、戸建ての方が自由度が高く、「リノベーション向き」といえるでしょう。
といっても、それぞれのメリット・デメリットがあり、特徴は異なります。
リノベーションを考える上で、各ポイントを押さえておきましょう。
マンションリノベのメリット・デメリット
まずマンションリノベーションのメリットは、戸建てより費用が抑えられるという点です。
リノベーションする範囲も限られているため、おのずと費用は割安になります。
また戸建てリノベーションより比較的早く工事を済ませることができるため、入居までの時間も短縮されるでしょう。
戸建ての場合は、物件数もマンションに比べて少ないため、物件探しにも時間がかかりがちです。
駅チカや商業施設周辺にも多く立ち並ぶマンションであれば、物件探しの際も希望の物件が見つかりやすいといえます。
結果的に入居までの時間も、戸建てより早く済ませることができます。
マンションリノベーションのデメリットは、リノベーションできる範囲に制限があるという点です。
マンションの共用部分(玄関やロビーなど)に、手を加えることはできません。
また建物の構造によっては、水回りや間取りの変更が難しいこともあるのです。
さらに管理組合の許可を得る必要があるため、規約や制限内でリノベーションを行う必要があります。
●予算内でリノベしたい人
●2人暮らしの人(夫婦など)
●20~30年後で売却する可能性のある人
戸建てリノベのメリット・デメリット
続いて戸建てリノベーションのメリットは、リノベーションの自由度が高く、制限が少ないという点です。
独立した建物のため、マンションのようにリノベーション不可の共有部分もありません。
水回りや壁・柱などを変更して、ライフスタイルに合わせた自由な設計がしやすいのです。
さらに内装だけでなく、外壁や屋根に至るまで自由なリノベーションが可能。
増築したり、減築することもできるため、リノベーションに向いているのは中古戸建てと言えるでしょう。
一方、戸建てリノベーションのデメリットと言えば、費用がマンションより高くなる点です。
広さのある戸建ての場合、広範囲に手を加える必要があるため自然と費用も高くなります。
また「構造躯体(こうぞうくたい)」という建物を支える基礎の部分を工事するため、リノベーション会社にも高い技術が求められます。
戸建てリノベーションの事例が豊富で、実績のあるリノベーション会社を選ぶ必要があるでしょう。
●こだわりのあるリノベがしたい人
●郊外でも気にならない人
●物件管理や維持を自分の裁量でしたい人
中古物件×リノベは、プロに相談が正解
資産価値が高く、リノベーション向きなのは、「戸建て」という結果になりました。
しかし同時に資産価値の目減りが早い、リノベーションに費用と時間がかかる、というデメリットも持っています。
一概にどちらがいいとは言い切れないため、ライフスタイルや将来の人生設計に合わせて見極めることが重要です。
中古物件探しで迷ったら、まずはリノベーション会社に相談してみる、というのも1つの方法です。
物件探しからリノベーションまでワンストップでサポートしてくれる、リノベーション会社があります。
希望のリノベーションができるのかどうかの判断は、プロの目でみて判断してもらうのが一番安心です。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、理想の住まいを手に入れましょう。
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