2021.11.16 [ コラム ]
リノベーションのローンについて知っておきたい基礎知識
住宅を購入するとき、多くの方が住宅ローンを利用します。
しかし、リノベーションの場合はどうでしょうか。
「リノベーションローンってあるの?」
「リノベにおすすめのローンの組み方は?」
「ローンを借りるときの注意点は?」
今回はこういった疑問にお答えします。
住宅ローンはいわゆる、生涯返済していくことになる「数千万」という大きな借金。
利用前に不安をなるべく払拭し、注意点を把握するためにも、まずは本記事でリノベーションのローンについて確認してみてください。
目次
リノベーションで使えるローンは2種類
リノベーション費用で、ローンの借入はできるのか。
結論から言うと、ローンの借入が可能です。
リノベーションで使えるローンは「住宅ローン(リノベーション一体型)」と「リフォームローン」の2種類。
それぞれ詳しくみていきます。
●住宅ローン(リノベーション一体型)
住宅購入の際によく利用される住宅ローンの中には、「リノベーション一体型ローン」があります。
これは「住宅購入費+リノベーション費」の2つの費用を合わせて借り入れできるローンです。
近年、中古物件を購入してリノベーションをする人が増えています。
こういった人はこの「リノベーション一体型」の住宅ローンがおすすめです。
関連記事:【お金事情】物件購入+リノベーションの資金計画のポイント>
●リフォームローン
リフォームローンは、住宅のリフォーム費用にのみ利用できるローンです。
「リフォームローン」と呼ばれますが、リノベーション費用にも利用できます。
そもそも「リフォーム」と「リノベーション」の違いがわからない、という方も多いかもしれません。
違いとしては以下のように定義づけられます。
■リフォーム:部分的な改修工事(キッチンやトイレの交換など)
■リノベーション:全面的な改修工事(間取りの変更など)
このように多少意味が異なりますが、利用できるローンに違いはありません。
さきほども述べたように、リフォーム・リノベーション費用にのみに適用できるため、実家や既存物件をリノベーションする人におすすめです。
「中古物件購入+リノベ」の場合も利用できますが、物件購入費は別で住宅ローンを組む必要があります。(二重で組むことになります)
そのため、すでに所有している住宅をリノベーションする場合におすすめのローンといえます。
住宅ローンとリフォームローンのメリット・デメリット
リノベーションで使える2つのローンを紹介しました。
「住宅ローン」と「リフォームローン」どちらを選ぶのがベストでしょうか。
先に言ってしまうと、「中古×リノベ」の場合は、住宅ローン(リノベーション一体型)です。
「実家や所有している自宅+リノベ」であれば、リフォームローンがベストでしょう。
とはいえ、それぞれのメリット・デメリットがあるため、それらを考慮した上で選んでみてください。
ここでは「住宅ローン」と「リフォームローン」のメリット・デメリットを紹介します。
●住宅ローン(リノベーション一体型)のメリットとデメリット
住宅ローン(リノベーション一体型)のメリットは、低金利でかつ長期で借りられるという点です。
金利とは、借りた金額に対して上乗せで支払う金額の割合のこと。
つまり低金利ということは、返済額を少なくできるということです。
また返済期間も最長35年と長期で組めるため、無理なく少しずつ返済していくことができます。
●長期で借りられるため無理のない返済プランが立てられる
一方でデメリットとしては、審査が厳しいという点が挙げられます。
年収や勤続年数・健康状態など、返済能力があるかが審査の対象です。
さらに購入する物件も審査の対象となります。
中古物件で「築30年以上の物件」の場合は、特に要注意です。
金融機関によっては「築年数が30年以内のものに限る」と条件を設けていることも。
このように「住宅ローン」は低金利で長期の借入ができる反面、審査が厳しいのがデメリットといえます。
●借入金額が少なくなる場合がある
●リフォームローンのメリットとデメリット
リフォームローンのメリットとしては、審査が通りやすいという点です。
住宅ローンでは物件も審査の対象になり、物件を担保として設定しますが、リフォームローンでは物件の審査はほどんどありません。(無担保)
フリーランスの方や、転職して間もない方でも利用しやすいローンです。
デメリットは、高金利でかつ短期の返済になる点です。
住宅ローンの平均の金利が0.8~1.8%であるのに対し、リフォームローンの金利は2~5%と高く設定されています。
そのため返済額も高くなり、さらに返済期間も短いため、住宅ローンに比べて総支払額も高くなります。
●返済期間が短期
リノベーション一体型ローンを組むときの3つの注意点
リフォームローンに比べると、メリットも多いリノベーション一体型の住宅ローン。
しかしながら注意点がいくつかあります。
ここでしっかりチェックしておきましょう。
①ローン申し込みのタイミングに注意
「中古物件をとりあえず購入してから、どのようにリノベーションするかじっくり考えたい。」
このように考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながらこういった場合は、リノベーション一体型のローンを受けることができません。
なぜなら、ローン申し込みの時点で、リノベーションの見積書や見取図といった書類を金融機関に提出しなければならないからです。
そのため、住宅購入と同時にリノベーション費用や設計なども明らかにしておく必要があります。
そうでないと、住宅購入費のみの借入額になってしまうため注意が必要です。
「中古物件購入+リノベ」で一体型ローンを組む場合は、早めにリノベーション会社に相談しておくことをおすすめします。
②借入額や返済期間が少なくなる
前述したように、住宅ローンのデメリットとして厳格な審査があります。
住宅ローンでは、購入した物件も審査の対象になります。
築年数のある中古物件を購入する際は、特に注意してください。
借入額や返済期間が少なくなる、はたまた審査が通らないということも考えられます。
そういった場合は、無担保型のリフォームローンも検討してみましょう。
リフォームローンの場合は、物件は審査の対象外で、比較的審査も通りやすくなっています。
③忘れてはならない諸費用
物件購入費とリノベーション費のほかに、「諸費用」というものがあります。
物件購入時にかかる仲介手数料や固定資産税などが諸費用にあたります。
中古物件の場合は、購入価格に対して約6~8%前後の諸費用が発生しますので覚えておきましょう。
原則住宅ローンに組み込むことは少ないですが、諸費用も含めての借入が可能な金融機関もあります。
ローン借入の際は、この諸費用も考慮した上で資金計画を立て、借入金額を決めましょう。
▼関連記事
住宅ローン控除や補助金を活用しよう
住宅の購入、リノベーションには大きな費用がかかります。
少しでも負担を減らしたいですよね。
そんなときに活用したいのが、減税や補助金といった制度です。
●住宅ローン控除
住宅ローン控除は、住宅ローンを利用した方を対象にした減税制度です。
年末時点の住宅ローンの残高1%が、納めた所得税・住民税などから控除されます。
現在はコロナの特別措置があり、一定の要件を満たすことで13年間にわたってこの減税を受けることができます。
▼関連記事
●リノベーションで使える補助金
リノベーションやリフォームで利用できる補助金があります。
要件を満たせば最大で140万円ほどの補助も見込めます。
うまく活用することで、大きな節約になるでしょう。
▼関連記事
【先着順】北九州で使える超お得なリノベ・住まいの補助金3選!
●住まいの給付金
住まいの給付金は、新築住宅・中古物件の購入で要件を満たせば最大50万円の給付金が支給されます。
原則2021年12月までに入居が完了している住宅が対象となります。
しかし一定の期間で契約が済んでいる場合は、2022年12月31日までに引渡され入居が完了した住宅も対象になります。
詳しくはこちら:住まいの給付金
ワンストップのリノベーション会社を選ぼう
リノベーション一体型住宅ローンを利用する場合は、見積もり・見取図・契約書といった書類を事前にそろえておく必要があります。
スムーズに手続きを行うためにも、早めにリノベーション会社に相談してみましょう。
特に、住宅購入からリノベーションまでをワンストップで行っているリノベーション会社がおすすめです。
リノベーションに適した物件選びから、適切な資金計画・ローンの手続きまでしっかりサポートしてもらえます。
北九州市の株式会社ディックは、多くの施工実績があり、物件探し~引き渡し後のアフターサポートまで、ワンストップで行っています。
無料の相談会を開催しており、リノベーション費用やお金の疑問について設計施工のプロがお答えします。
オンライン・訪問・来店にて対応しているので、気軽にご自宅からオンラインでの相談も可能です。
「中古物件×リノベ」をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
★★★北九州市のこだわりリノベーション・リフォームなら★★★
株式会社ディック
福岡県北九州市八幡西区鷹の巣1-10-21
TEL:093-642-8181
ディックHP:https://duc.jp/