2022.07.29 [ コラム ]
マンションをリノベーション(リフォーム)するタイミングと注意点
「マンションをリノベーションする目安の時期は?」
「マンションのリノベーション相場が知りたい」
「リノベーションする際の注意点はある?」
今回はこういった疑問にお答えします。
リノベーションすることで住まいの劣化を防いだり、生活の利便性を向上させたりすることができます。ただしマンションならではの注意点がいくつかあります。
この記事では、リノベーションする適切なタイミングの目安や、マンションのリノベーションにおける注意点を紹介します。
目次
マンションをリノベーション(リフォーム)するタイミングは?
分譲マンションをリノベーションするタイミングは、新築と中古で異なります。新築の場合は、文字通り建てたばかりなので、即時リノベーションの必要はありません。数年経ってから検討することになります。
中古マンションの場合は、すでに数年経っているため、場合によっては早急にリノベーションが必要になる場合もありますが、その前に確認しておくべきことがあります。
ここでは新築と中古の場合に分けて、目安となるリノベーションする時期を紹介します。
新築マンションの場合
新築マンションのリノベーションのタイミングは、築年数10〜20年を目安に検討します。水回り・壁・フローリングなど、場所によって検討する時期は違います。特に水回りの、浴室・トイレ・キッチンなどは劣化しやすい場所です。
一般的には、トイレやキッチンは10年を過ぎたタイミングで、浴室は15年を過ぎたタイミングを目安に部分的なリノベーションを検討します。またクロスやフローリングも、10年を過ぎた時期が目安です。
中古マンションの場合
中古マンションのリノベーションは、入居前に修繕履歴やリノベーションされた記録などを確認しておきましょう。修繕履歴とは、建物のメンテナンス工事(給湯器の設置年数・外壁の塗替えなど)の記録です。修繕履歴はマンションの管理会社を通して確認できます。
中古マンションの場合は、目安となるタイミングより、築年数と修繕履歴・リノベーションのこれまでの記録を踏まえて、劣化が気になる場所のリノベーションを検討してみてください。あとは機能性や間取りに不便を感じるところは、劣化に関わらずリノベーションを考えてみてもよいでしょう。
マンションをリノベーション(リフォーム)するタイミングは?
リノベーションで1番気になるのが、費用ではないでしょうか。目安の相場は事前に知っておきたいところです。
全体をリノベーションする場合と、部分的なリノベーションで価格は違います。
フルリノベーション
間取りをガラッと変えたり、水回りを1式全てリノベーションしたりする大規模なリノベーションの場合、費用は300〜700万円程度です。
劣化が原因で、フルリノベーションをすることはあまりないかもしれません。よくある事例を挙げると、住み心地や利便性を考えて、住まい全体をバリアフリーにしたり、便利な生活導線を構築したりするために、大規模リノベーションを行う場合があります。
部分的なリノベーション(キッチン・浴室・トイレ)
部分的なリノベーションとひとことにいっても、場所によって相場は違います。水回りの位置変更などを含むリノベーションは、さらに高額になります。部分別の目安の相場は次の通りです。
■キッチン
キッチンは、50〜150万円が相場になります。あくまで相場ですので、機能性を上げるともっと費用がかかります。食洗機を付けたり、アイランドキッチンにしたりすると高額になる傾向です。
■浴室
浴室も同じく、50〜150万円が相場です。グレードや機能性を上げると、費用は高くなります。
■トイレ
トイレは、15〜50万円が相場です。和式トイレから洋式トイレへのリノベーションは、60万円程度かかり高額になる傾向です。
壁紙やフローリングの張替え
壁紙やフローリングは、広さによって価格が異なります。通常は「平方メートルあたりいくら」で計算し、価格設定は業者によります。
例を挙げると6畳の部屋のフローリングの平均的な費用は、9〜18万円程度。壁紙は場所によって違いますが、キッチンの壁紙は4〜7万円程度が相場です。壁紙やフローリングの種類によっても、費用に差があります。
マンションのリノベーション(リフォーム)工事期間の目安
マンションのリノベーションにかかる工事期間は、これも工事の規模によって違います。リノベーションの工事期間の目安は、次の通りです。
工事内容 | 工事期間の目安 |
クロス・フローリング張替え | 約1〜2日 |
キッチン | 約2日〜1週間 |
浴室 | 約2日〜1週間 |
トイレ | 約1日〜半日 |
間取り変更 | 約1ヵ月 |
フルリノベーション | 約2〜4ヵ月 |
あくまで目安ですので、リノベーションする部分の劣化具合や工事内容、希望するグレードなどによって工事期間は変わります。
間取りの変更や、大規模なフルリノベーションの場合は、工事期間中の仮住まいの場所を探さないといけない場合があります。小規模で部分的なリノベーション工事は、住みながらでもリノベーション可能です。
住みながらのリノベーションについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
マンションのリノベーション(リフォーム)の注意点
マンションのリノベーションを行う前に、注意してほしい点がいくつかあります。
マンションならではの規約や構造があり「そもそもリノベーションができない」ケースも。マンションのリノベーションの注意点は次の3つです。
マンションの管理規約を確認する
マンションの管理規約とは、各マンションに設けられているルールのことです。マンションのリノベーション(リフォーム)に関して、細かい使用細則や禁止事項なども定められています。
この管理規約に従ってリノベーションしなければならず、さらに管理組合に申請をして承認をもらう必要があるので注意が必要です。
マンションの構造を確認する
マンションの構造には大きく分けて、ラーメン構造と壁式構造の2種類があります。なかでも壁式構造は、強固な壁で建物を支えている構造で、大きな間取り変更などを伴うリノベーションができないことも。構造上、窓やドアの大きさにも制限があり、壁式構造はリノベーションには不向きな構造といえます。
一方でラーメン構造は、リノベーション向きです。壁を壊したり、大きな窓を設置したりと自由度が高い構造なのが特徴です。
リノベーションする前に、マンションの構造についても今一度チェックしておく必要があります。
マンションの構造について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
ラーメン構造と壁式構造の違い、リノベーションにおすすめなのは?
リノベーション会社選びは慎重に
最後にマンションのリノベーションで注意しておきたい点は、リノベーション会社選びです。リノベーション・リフォーム業者は、さまざまありますが、安易に大手企業に頼むのはおすすめしません。
なぜなら、大手企業のなかには下請け業者にリノベーションを依頼するところもあり、余計な仲介料が発生してしまう可能性があるからです。
なるべく適正な価格でリノベーションを行いたいものです。その場合は、いくつか業者を選定して、相見積もりをとってみましょう。リノベーション会社を選ぶ際は、リノベーションの実績などが判断材料の1つとなります。なるべくマンションのリノベーション実績が豊富な業者を選んでみてください。また実際にリノベーションの相談をしたときの、業者の対応や相性などもみて、リノベーション会社を選びましょう。
まとめ
このように、劣化だけでなく環境や状況によってリノベーションする時期は異なってくるはずです。
この記事で紹介した、マンションをリノベーションするタイミングは、あくまで目安です。家族が増えたので、間取りを変更して部屋を作りたい。家族が高齢になったので、住まい全体をバリアフリーにしたい。リノベーションする際は、紹介したマンションならではの注意点をしっかり確認してみてください。リノベーションすることで、生活をより快適にできたり、いつもの生活に新鮮さを与えてくれるでしょう。
弊社株式会社ディックは、北九州にあるリノベーション会社です。マンション・戸建て共に多くの施工実績があります。設計・施工・管理を自社で一貫しておこなっています。リノベーションに関するご相談・ご質問・見積もりは、お気軽にご相談ください。
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